いつかの記憶

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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー 感想 ネタバレ?

こんばんは。

 

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今日はドラゴンクエストが映画化されたものが公開されたということで、観に行ってきました。映画館で映画を観ることはほとんどないのですが、ドラクエで育ってきた私としては観ざるを得ませんでした。ネタバレも含まれているかもしれませんのでご注意ください。できれば観ていない人にはこの記事を読んでほしくありません。是非、自身で観てほしいです。この記事を読んでからだと、純粋に映画を楽しめなくなってしまうと思います。

 

まず、全体的に展開が早いです。尺の都合上仕方のないことではあると思います。ただ、序盤は特に展開が早いため、未プレイの場合はあまり感情移入をすることはできないと思います。特に、「ぬわーーっっ!!」のシーン。本当にあっという間にそのシーンまで行ってしまいます。ただ、プレイ済みの人にとってはとても良くできている所だと思います。私はそのシーンを見るのが辛すぎて目を伏せていたため音しか聞いていませんでしたが、音だけでもかなりの再現度だったので感情を動かされることは間違いないと思います。

 

また、パパスの剣、天空の剣や神殿脱出イベント、主人公の子供の人数、グランバニア、オーブのイベントなど、他にも色々細かいところが修正、削除されていたのが残念でした。特にオーブのシーンでお父さんを大切にという旨のセリフがなかったのが本当に残念でした。しかしこれらも本当に仕方のないことだと思います。概ね原作に沿って話が展開していきますし、始まり方や音楽、主人公がバギ系を多用したり、勇者がギガデインを使用している所にこだわりを感じ、とても懐かしい気持ちで見ることができました。懐かしさだけでなく、キャラが生き生きとしていることや、戦闘シーンの迫力から新鮮さも感じました。戦闘に関しては、所々ドラゴンボールのようなところがありました。

 

主人公の結婚相手について、これはネタバレになるかもしれませんが書きます。(反転)

ビアンカです。最初のほうはフローラと結婚すると言っていたのでハラハラしましたが最終的にはフローラの後押しもあり、ビアンカと結婚してくれたので良かったです。ただ山奥の村やアンディが登場しなかったため、少し複雑です。この状況だったら、フローラと結婚しても何も言えなかったと思います。ちなみにルドマンの器が小さくなっていました。代わりに屋敷は大きくなっていましたが。

 

本当に、良い作品だった。ただし、どうしても受け付けることができなかったシーンがありました。これは大きなネタバレになってしまうので詳細は書けませんが、酷かった。特に、「大人になれ」というセリフ。もちろんそのセリフは否定されるのですが、それでも酷いシーンでした。ロトの剣が登場したことくらいですかね、あのシーンで良かったところは。

 

ポスターに「君を、生きろ」、サブタイトルにユア・ストーリーとあるように、「自分の人生の主役は自分である」というメッセージがこの作品には込められているのだと思います。ただ、この作品はRPGユーザーを突き放したもののように思えてなりません。この作品は架空のものであるという事実を先述したシーンで突きつけてくるのです。正直、あのシーンで今までいちいち感情を動かしていたことが馬鹿馬鹿しくなり、冷めてしまいました。皆、現実と幻想の壁はわかっていて、だからこそゲームやこの映画に冒険を求めたのだと思います。私もそうでした。

 

私はかつてプレイした主人公、いわばかつての自分の分身を映画の主人公に投影してこの作品を観ていました。それなのには実際は「知らない誰か」の分身だったのです。本当の主人公は、この「知らない誰か」だったのです。もちろん彼は我々の、ドラクエ5ユーザーの権化のようなものだと思いますが、私は彼に感情移入をすることができませんでした。冷めていたのもありますし、この映画は私のストーリーではなく、「知らない誰か」のストーリーだったのだという虚しさに襲われていたからです。私はこの作品において、まるで蚊帳の外の存在だったのです。

 

色々書きましたがもちろん、私が曲解している部分もあると思います。

少なくとも、私が書いたようなことを意図して作られたわけではないと思います。あくまで、現時点での感想です。もう一度見れば感想も変わってくるかもしれませんし、見なくても後から考えてみれば違う意見が出てくるかもしれません。一気に殴り書いたこともあり、後で修正するかもしれません。

 

先ほど挙げたシーンを除けば非常に良い映画だったので、こんな終わり方はしたくありません。なので少し音楽について書こうと思います。曲はすべてドラゴンクエストシリーズのものでした。5が原作なだけあって、天空三部作の曲がメインに使われていたと思います。中でも特に、6のものが多かったです。私の好きな木洩れ日の中でも使われていました。また、うろ覚えなのですがマイナーな7の曲が流れていたと思います。どの曲もとても雰囲気に合った使われ方をしていたので、感動しました。

 

最後に、劇中で使われたDQ5の曲をいくつか貼っておきます。うろ覚えなので、もしかすると使われていないものも貼ってしまうかもしれません。

それでは。

 

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8/7 追記

上記の酷いシーンにて 、ゲームは架空のものだけど、そこでの仲間達との冒険の記憶は偽りじゃないというようなフォローが入っていましたが、それをわざわざ押し付ける必要はなかったはずです。この映画を通して自分の物語を見ることはそれぞれ各々が勝手にすれば良いことだと思います。私はドラゴンクエスト5の映画が観たかったのです。