いつかの記憶

何気ない出来事や気に入ったものなどについて適当に。現在就職活動中

サガフロンティア2 クリア ネタバレ

こんばんは。

 

PCを使える環境に戻ったので、早速クリアした『サガフロンティア2』(以下サガフロ2)というゲームについて書きます。主に感想などを。

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この作品は、1999年にスクウェアから発売されたPS1のソフトです。ちょうど今から20年ほど前ですね。なぜそんな昔のゲームを私が手に取ったのかというと、Youtubeでたまたまサガフロ2の曲を聴いて、やってみたいと思ったことがきっかけでした。有名なサガシリーズの1つなので前から知ってはいたのですが、やる機会がありませんでした。

 

そもそも私自身、もともとサガシリーズのファンというわけでもなく、クリアしたことがあるのはロマンシングサガ1のアルベルト編と2だけです。ただ、この二作品もとても面白く、いつかシリーズすべてをやってみたいとかねてから思ってはいました。

 

まぁそんなどうでもいい話は置いておいて、サガフロ2がどんなゲームなのかというと、癖があるサガシリーズの中でも異色の作品であるらしいです。

 

この作品は、誰もが術(魔法)を使用できる世界が舞台になっています。術の力には個人差があり、その差が人々の価値に影響しています。これは、国にもよるのですが、術の使えない者、術不能者はどこにおいても虐げられる傾向が強いです。

 

ストーリーには、王族でありながら術を全く使うことのできないギュスターヴ13世が紡ぐ表の歴史と、ウィリアム・ナイツを含む術の力に長けたナイツ家の人間とその周辺の人々が紡ぐ裏の歴史という2つの大きな流れがあり、それに沿って話が進んでいきます。最終的にはこの二つの流れが交わって結末を迎えることになるのですが、とても感慨深い最後となっていました。

 

また、全体を通したストーリーだけでなく、登場人物一人ひとりや彼らによって引き起こされるドラマもとても魅力的でした。その裏付けとして、その一人ひとりの設定が詳細に練られていることがあります。ただ、練りすぎてもいないため、考察の余地があるのもいいところです。セリフやキャラクターのしぐさ、テキストの流れる速度など、平面のグラフィックなのにそこにいる人物が生きているかのような臨場感もあり、それらだけで泣けてしまうような場面も多くありました。

 

母との死別の際のギュスターヴの返事の速さの変化から読み取れる心情、兄弟再開時に無言で去るギュスターヴの家臣2人のかっこよさ、妻が力尽きてしまったウィリアムの叔父の「俺は外で泣く」というセリフから感じられる潔さ。挙げだすときりがないので序盤のものだけ書きましたがリッチ編のセリフにも好きなものが多いです。「よし、クヴェルを見つけるぞ!」や「ゲッ…」といった、笑えるセリフが多いのですがそれだけに彼とその仲間の末路や、リッチ編最後の展開やその時の「いいお名前ね、ヴァージニア。ヴァージニア、ヴァージニア。」というセリフから感じられるものがひとしおでした。

グラフィックやBGMもそれを引き立てていて、素晴らしいものとなっていました。これらはプレイしないとわからないかもしれません。

 

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ただし、物語の中でウィリアム・ナイツの仲間の一人にコーデリアという少女がいるのですが、彼女が腐れ外道三人組に惨殺されてしまうという胸糞の悪いシーンがあって、これはトラウマものでした。ウィリアム(プレイヤー)の選択次第では回避できるイベントですが、なんと公式が死亡ルートを正史としてしまっているため、私個人がこのイベントを回避したところでコーデリアの死が真実であるという事実は変わらないのです…。ただ、あまりに救いがなかったためなのか、最近では公式が彼女や彼女の生存ルートに救済を施しているような感じはします。それと、詳しくは書きませんがファイアブランドの悲劇というシナリオも見ていて辛かったです。

 

とにかく、ストーリーやその背景、BGMやグラフィックについては私個人としては文句なしの作品でした。今まで結構な数のゲームをプレイしてきましたが、5本指に入るくらいのものでした。

 

問題なのは、戦闘や育成をはじめとした攻略や、その周辺のシステムです。

 

まず、単純にバランスが悪いです。ウィリアム編で最初に入る、ハンの遺跡というダンジョンがあるのですが、そこにいる植物と骸骨が冗談みたいな強さなので初見ではまず勝てません。しかし、そいつらがいる場所に目的の品ものがあるため、その辺にいる雑魚敵を狩って育成をして倒す必要があります。こういった場違いな強さの敵が結構出てきます。

 

しかも、グラフィックはそのモンスターの属性ごとに分けられていて、何と戦うのかは戦闘が始まるまでわからないのもたちが悪いです。ゼノブレイドのバルバロッサはまだ良心的だったんだなと思います。

 

さらに、特定のアイテムを捨ててしまうと進行不可能になったり、取り返しのつかない要素が多かったりするため、単純に敷居が高いです。ラスボスを含めた詰みポイントがあることも敷居の高さに一役買っていそうです。

 

しかし、これらはサガフロ2に限った話ではなく、サガシリーズでは結構見受けられます。ロマサガ1では念願の剣を入手したと自慢してくる男がいるのですが、なんとここで殺してでも奪い取るという主人公がとってはいけないような選択をすることができるのですが、ここで欲に負けて男を殺してしまうと、神のところにいけなくなり、地獄に行くことになります。

 

私はこれらのクリアだけを目的としたプレイ時の壁にはぶつからなかったのですが、やりこみの壁にぶつかりました。先述したファーストダンジョンであるハンの遺跡で技をひらめくために、十数時間粘ったり、レアドロップでいちいち粘ってストーリーを進められなかったりと、結構そういうところで苦労しました。ハードロックや邪龍ウロボロスやタイタスグリーブなどの最強クラスの装備をレアドロップにするのはやめていただきたかった。結局ヴァレリアハートなど、苦労した割に使わなかったものも結構ありました。

 

個人的には楽しめましたが、やはりシステム面はあまりよろしいものではないような気がします。また、ストーリーだけでも十分良い出来なのですが、全容を把握するには設定資料集や攻略本(付属の小説も含め)が必須というのが少々残念です。特に設定資料集は、プレミアがついてしまっていて結構な値段でした。惜しいです。しかし、このゲームを気に入ったなら絶対に買うべきものだと思います。サルゴン、レイモン、パトリックなど、あまりストーリーでは描写がなかったキャラもとても魅力的であるということがわかったりします。

 

書きたいことはありすぎてあまり書けず、要らないことばかり書いてしまったような気がしますが、少しでも魅力が表現できていればうれしいです。

 

話は変わりますが。今はサガフロンティア1を攻略中です。

クリア後に書くというのは難しかったので、今後はプレイしながら経過を書くというスタイルにしていきたいと思います。

また、推敲もせずに投稿するのでかなりの駄文だと思います。すみません。

 

最後に、サガフロンティア2の曲とをいくつか貼っておきます。使用した画像は拾い物なので問題があれば消します…

それでは。

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